従業員ストーリーズ

従業員ストーリーズ

世界中の人々の健康を守り、向上させます - この私たちのビジョンを、よりよい製品を作ることで実現させようとしているのが、製造現場である工場なのではないでしょうか。この現場には、工場ならではの想いや仕事があります。そして、その仕事に携わる人の数だけストーリーがあります。

製造統括部 製造4課
中田 公樹(なかだ まさき)さん / 2008年入社

職種によってその形は異なるものの、当社では「柔軟な働き方」を推進しています。そして、栃木工場という製造の現場でも、着実に変化が起こっています。2021年10月に第2子ご誕生の際、1か月ほど育児のために休暇を取得したという、中田さんのストーリーをお送りします。

「イクメン」という言葉も、いささか陳腐になり、男性が育児に参加すること自体、驚きをもって捉えられることもなくなりました。しかし、そのために休暇を・・・となると、現実は、なかなか難しいこともありそうです。ビー・ブラウンエースクラップ栃木工場でも、実は、製造の現場では中田さんが初めてのケースでした。

最初のお子さんが誕生した6年前には、まだ男性が育児のために休暇を取ることに対して世間的な認識も環境も十分ではなく、ご家族に対して申し訳ない気持ちを抱えながら仕事をしていたという中田さん。その間、同居されている奥様のご両親もご高齢になったりと周囲の状況も変わり、今回、育児に積極的に参加することを決めました。「両親からは、『お休みをとれるの?大丈夫なの?』と心配されちゃいました。世代的に、無理からぬことですよね。
でも、出来るなら助かるね、というのが家族の総意でした。」

会社に伝えるのは勇気が要ること?

最初に上長や同僚に伝える時、どんな気持ちだったのでしょうか。中田さんの本音を伺いたいところです。
「正直、ちょっと勇気が必要でした。」 それは、想像に難くありません。男性社員が、育児のためにお休みを取ることが、製造の現場では初めてだったこともあるかもしれません。

上長からは快く「育児、頑張ってくださいね」のエールも貰い、ひと安心。そして、一緒に働いている同僚の皆さんには、直接自分の口から説明しました。「1か月抜けることになるわけですから、周りは大変だと思います。だからこそ、なるべく早めに伝えることが何より大切だと思いました。」 皆さんからも暖かい言葉を貰い、本当にほっとしたといいます。

育児に専念した1か月は、「かけがえのない経験だった」と言う中田さん。育休取得を迷っている男性の同僚や部下がいたら、先輩としてどうアドバイスするのでしょう?「育休取得自体は大賛成です。もし部下が申し出た場合には、理解してあげたいし、応援したいと思います。ただ、アドバイスするとすれば、早めにきちんと周囲の人に伝えることですよね。その人がいない間を、皆で補うことになるので、そのための物理的な準備や、心の準備も必要だと思います。」

考えてみるに、長期休暇となれば、一緒に仕事をしている同僚に、いくばくかの影響が出るのは男性も女性も同じこと。それが育休であれ、何であれ、そのための準備期間が大切なのは当然のことと言えましょう。ただ男性社員にとっては「育児のため」となると、やはりまだ少しハードルが高くなるのでしょうか。それでも、こうして休みと取って育児に積極参加する従業員が一人、二人と増えて行けば、その先に続く人たちにとっては、そのハードルが少しずつ下がっていくのだと思います。そして、体制が整っていれば、製造の現場においても可能であるということを、中田さんが示してくれました。

 

ATSC (エースクラップ テクニカルサービスセンター)
伊藤 忍(いとう しのぶ)さん / 2013年入社

どの会社にも、色々な仕事があります。入社以来、同じ仕事に従事する方、あるいは会社の中でも違う仕事に就く方・・・と、人それぞれです。2018年、仕事の環境が、がらりと変わったという伊藤さんのストーリーをご紹介します。

入社当時、横浜にあった当社の商品管理センターで製品の検品を行っていた伊藤さんは、2016年にATSC(エースクラップテクニカルサービスセンター) へ転属し、修理業務に携わっていました。そんな伊藤さんが、決断の岐路に立ったのは2018年のことです。この年、より充実したサービスの構築を目指し、当社の商品管理センターが現在のHDC(羽田ディストリビューションセンター) へ移転、同年11月、ATSCは栃木工場へと完全移転したのです。

これを機に、伊藤さんは検品業務からATSC(エースクラップテクニカルサービスセンター)の一員として修理業務へ転向、そしてATSCは同年11月に栃木工場へと完全移転しました。

入社以来働いていた横浜とはまったく異なる、栃木工場という職場環境へ移ることに、迷いはなかったのでしょうか?
「実際、相当迷いました」・・・そうですよね。
伊藤さんの場合、決断の決め手となったのは、信頼できる上司2名の存在でした。そして、「その選択は間違いなかった」と、きっぱり。

仕事も環境も・・・そしてプライベートも!

伊藤さんの現在の仕事は、前述の通り、修理業務。「鋼製小物」とか「手術器械」などと呼ばれる、いわゆる手術に使われる、はさみや鉗子、ピンセットなどの修理をしています。当社のような外資系の医療機器メーカーが、自社製品を親会社に送り返して修理するのではなく、販売した現地で行うというのは、実は、非常にユニークなことなのです。ATSCには、ドイツ本社で研修を受けたスペシャリストがいて、修理におけるブランド品質の維持と提供に目を光らせています。新しいメンバーには、経験3年以上のメンバーでないとトレーナーになれない、などの決まりも徹底しています。

スペシャリスト集団に加わった伊藤さんですが、もちろん最初は修理技術などまったくなく、ひたすらトレーニングを積み重ねることで、修理できる手術器械の種類を増やしてきたそうです。「自分は決して手先の器用な方ではないので、当初は、本当に出来るようになるのだろうか、と不安に思うこともありました。でも、周囲のみんなのサポートを受けながら練習を積み重ねることで、ある時、色々なことが出来るようになっている自分に気づいたんです。」 そして、感じた達成感。最初は、廃棄してもよいようなサンプルで練習し、初めて客先の器械を修理した時は、「嬉しいというより、とても緊張しました。」

現在ATSCには12名が在籍しており、様々な製品によってチーム分けがされています。傷がついたり、錆が出ていたり、刃先がなまったりと、客先から修理のために送り返されてくる手術器械の状態は多種多様、返却の数も日によってまったく異なります。限られた時間の中で、どこまで高いクオリティを出せるか・・・毎日の挑戦を楽しみながら、「いずれは『修理と言えばATSC』と思われるようになりたいし、売上にも貢献していきたいです。 それから、ATSCの雰囲気も、個人的にすごく気に入っているんです。仕事においてはプロフェッショナルで厳しいですが、よい意味でみんな、仲間という感じです。」