新型コロナウィルス:自分自身を守るために
2019年12月、中国の武漢から広がった新型コロナウイルスは今や世界各国にその感染を広げています。2020年3月11日、WHOはこの状況を受け「パンデミック」を宣言しました。
新型コロナウイルスの発生と感染拡大
2019年12月末から、中国・武漢から広がった新型コロナウイルスは、今や世界中の多くの国に感染を広げています。地域的に発生する伝染病の流行とは異なり、パンデミックは世界的規模の流行であり、COVID-19を引き起こすこの新しいコロナウイルスのような例を指します。WHO(世界保健機関)のWebサイトで、コロナウイルスのリスク地域に関するアップデート情報が掲載されています。
ウイルスは通常、COVID-19に感染した人が咳をしたり、息を吐き出した時などに広がる小さな飛沫を介して広がります。その後、別の人がこれらの飛沫を吸い込んだり、飛沫で汚染された物体に触れた手で目、鼻、口に触れることでウイルスに感染する可能性があります。現在知られている潜伏期間は、最大14日です。
予防措置について
感染を封じ込めるには、良識ある行動と一般的な衛生対策、特に手指衛生を順守することが必須です。
表面や物体に付着した新型コロナウイルスが、どのくらいの期間感染性を持つのかはまだわかっていません。研究では、少なくとも数時間から数日まで持続することが示唆されています。アルコールなどの消毒剤で、定期的に消毒することをお勧めします。
感染のリスクを少なくするには? 日常生活でのヒント
手洗いは頻繁に
アルコール消毒液または石鹸を使って手を洗いましょう。特に、料理の前、食事の前、帰宅後すぐに手を洗うことはとても重要です。お手洗いを使った後や明らかに手が汚れている場合に洗うことは言うまでもありません。
咳・くしゃみエチケット
咳をする時「手で口を覆う」のは、他人に配慮してのことです。ところが、そうすることで、身体の中から吐き出された多くのウィルスを手につけてしまうことになります。手の中にではなく、咳やくしゃみをする時は、袖かティッシュペーパーの中にするようにしましょう。
定期的な換気を
密室の状態では、ウィルスの数は劇的に増える可能性があります。
定期的(1日に3~4回、毎回10分程度)に部屋の換気を行い、感染のリスクを減らしましょう。
換気によって室内気候も改善し、口や鼻の粘膜の乾燥も抑えられます。
初期症状に注意
発熱、咳、息苦しさなど体調不良の兆候があるような場合、外出(出勤、登校)は控えましょう。3日間自宅待機後、症状が消失した日を0日とし、3日目からの復帰が望ましいとされます。4日経っても改善しない場合、最寄りの保健所などに設置される「帰国者・接触者相談センター」に問い合わせましょう。