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膝関節について

先進の治療法

弘前大学大学院医学研究科
整形外科 教授
石橋 恭之 先生

最近の医療は、様々な分野の科学が応用され急速に発展しています。膝関節では、関節鏡を利用し小さな傷から靱帯を治す鏡視下靱帯再建術(きょうしかじんたいさいけんじゅつ)、傷んだ関節を人工の関節に取り替える人工関節置換術(じんこうかんせつちかんじゅつ)などが行われています。また、コンピュータによる手術支援(ロボット手術ナビゲーション)も膝関節手術に導入されるようになりました。ここでは最近、発展が著しいナビゲーション手術についても紹介します。

鏡視下靭帯再建術
(きょうしかじんたいさいけんじゅつ)

膝関節靱帯損傷の中ではスポーツ活動に伴う前十字靱帯損傷(ぜんじゅうじじんたいそんしょう (疾患編2参照))の頻度が最も高く、手術的な治療が必要となります。この場合、関節鏡(かんせつきょう)を用いて靱帯を作り直す鏡視下靱帯再建術という方法が行われます(図)。通常、膝の前(膝蓋腱)か後(ハムストリング腱)からの一部を採取し、内視鏡下に靱帯を作り直し(再建し)ます。この手術では、元の位置に正確に靱帯を再建することが重要となります。正しく行われた再建術では良好な関節安定性が得られ、スポーツ復帰も可能となります。

高位脛骨骨切り術
(こういけいこつこつきりじゅつ)

人工膝関節置換術
(じんこうひざかんせつちかんじゅつ)

ナビゲーションとは

ナビゲーションを使用した
人工膝関節置換術のイメージ

※ 先生方のご所属・肩書などは、執筆いただいた当時のものです。